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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

16mの幹線道路、ビルの高さは130m! ~石神井公園駅南口「再開発」

 西武池袋線の石神井公園駅南口の西側で、今、大きな再開発の動きが進みつつあります。柱は二つです。
都市計画道路補助232号線の西進 完成した南口広場から西に延び、石神井庁舎横の交差点付近で富士街道につながる幅員16mの道路計画。現道とは全く関係なく、現在の商店街(銀座通りの北側)や大鳥神社などを飲み込むようにして、線が引かれている
再開発ビルの建設 232号の整備を前提に、232号の両側に二つの再開発ビルを建設。再開発準備組合が取りまとめた案では、北側のビルは34階、高さ130m。南側は7階32m
 この二つの柱からなる再開発計画は、異様です。地域の皆さん、商店街の関係者、そして再開発区域の地権者の間からも、こんな声が聞こえてきます。
●石神井公園の駅を降りたら目の前に左右に走る大きな道路、見上げるようなビルばかり。これでは 景観はどうなるのか? 大きなビルが立ち並ぶことで風害の心配は?
●南口の商店街は、大きな道路で南北に分断され、街としての活気や一体性を奪われてしまうのではないか?
●そもそも、わざわざ新しい大きな道路を作る必要はあるのか? 現在ある商店街の道路自体を拡幅する計画があり、バス路線が駅の東側に移ることも考えれば、新たな道路は不要ではないか?

 開発優先、道路本位のまちづくりが、再び、しかもより大規模に進められようとしています。石神井公園、松の風文化公園、ふるさと文化館、石神井図書館…駅から南に広がるこの一帯は、みどりと文化の香りが豊かな、練馬区と区民の宝です。地元の商店街や区民有志の手で、賑わいやコミュニティを育てる試みも広がっています。この貴重なエリアの表玄関である石神井公園駅に、巨大ビル群と大型道路はふさわしいのか。議会、そして区民をあげて、しっかりした議論を始めるべき時です。

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