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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

1年半後の光が丘病院

 日大が撤退し、新たに地域医療振興協会による練馬光が丘病院が開院して1年半になります。この1年半、新光が丘病院の姿をできるだけていねいに追う努力を重ねてきました。ブログでは少し間が空いてしまいましたが、8月分の診療実績が届きましたので紹介します。
■延べ入院患者数 7,990人。1日あたり258人
■外来患者数 13,477人。診療日あたり499

 この2つの数字は、今年度に入って改善が続いています。4月の実績では、それぞれ178人、435人でしたから、とくに入院患者の数は大きく増えています。4月から全病棟342床が稼働することになり、入院の受け入れが進んだのでしょう。
 ちなみに、日大当時の数字を紹介しておきます。撤退の前年、2010年度の8月はこんな数字でした。
■延べ入院患者数 7,570人。1日あたり244人
■外来患者数 17,525人。診療日あたり797人

 外来はまだまだ距離がありますが、入院患者数は、8月に限れば日大当時を上回っています。入院受け入れに対する地域医療振興協会の力の入れようが伝わってくる数字です。
 他方で、救急の実績はむしろ停滞ないしは後退しています。救急患者数は1,246人、救急車受入れ台数は521台と、いずれも7月を下回りました。特に小児科は、患者数、救急車受入れ台数とも4月以降で最低となり、救急車は7月に比べて半減に近い数字です。
 全体としては、救急医療に大きなウェイトを置いてきた(置かざるを得なかった)1年目に対し、2年目は通常の入院・外来医療に力点が移ってきた数字、と読めそうです。それは一面では、患者の紹介を通した地域の医療機関との連携が進み、外来でも患者さんが定着し始めてきたこと、言い換えれば新光が丘病院が地域医療の担い手の一つとして、認知され評価もされてきたことを意味するものかもしれません。(続)

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