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「足尾」と田中正造を訪ねて

昨日3日、市民の声ねりまの皆さん総勢36人で日帰りのバスツァーに出かけました。目的地は、「足尾」そして「田中正造」。旧松木村一帯に広がる製錬所の跡施設や山々に残る爪痕を巡り、その後、鉱毒被害に対する激しいたたかいと廃村の歴史を刻んだ谷中村の場所に広がる渡良瀬遊水池に立ち、最後に田中正造記念館を訪ねるというコース。とてもハードな行程でしたが、でも、濃密な時間を過ごすことができました。私自身は、生まれ育った九州で触れた公害・労災のフィールドの経験が政治を志す大きなきっかけの一つとなっています。そんなこともあってか、人々が暮らしと生死をかけてたたかった現場に立つと思うと、どこか気持ちがピリッとします。記念館は、展示そしてボランティアの方のお話ともども、手造りでとても質の高いものでした。

     ➡NPO法人 足尾鉱毒事件田中正造記念館の公式Hpはこちら

谷中の村民をはじめ、富国強兵・殖産興業の大号令のもと、「国策」に押しつぶされていった人々の姿を、いくらかでも感じ取ることができた気がします。そして何より、そうした彼ら彼女らにとって大きな励みとも力ともなったのは、田中正造という政治家を得たことでした。政治、あるいは政治家というものが負うべき責任と果たすべき役割を、強く意識したツァーになりました。
それにしても、“旅”はいいですね。準備は大変でしたが、久しぶりにお会いする顔、新しいお顔…楽しい時間でもありました。
     ※写真は、製錬所の引き込み線と道路兼用で造られた「古川橋」。国の重要文化財

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