｢武力で平和は創れない｣

　4日ほど、九州に帰省していました。年に1度、両親の顔を見に帰るのですが、いつもながらにあわただしいこと、このうえなし。気分転換にはなっても、｢のんびり｣という実感には程遠い休日でしたが、そんな中で、少しだけ本を持参しました。そのひとつが

『武力で平和は創れない　　改憲必要論についての私たちの見解 』

　発行は、憲法9条の意見広告などに取り組んできたグループ「市民意見広告運動｣。憲法9条の擁護、いや「実現」を求めて今年5月に読売新聞などに掲載された全面意見広告に対し、改憲賛成の立場から寄せられた意見に対する回答として、この冊子は編まれたとのこと。
　○非武装で侵略されたらどうするのか
　●国家も戸締まりが必要ではないか
　○北朝鮮や中国の軍拡に備えるべきではないか
　意見広告に対しては、こんな反論が寄せられたそうです。冊子には、これらの反論に対する見解がQ&A形式で記されています。
　意見広告にあたって、｢改憲を支持する人々との対話｣を求めていたというその姿勢は、今の時代の空気の中では、貴重ではあるけれども、しかし大変困難なことでもあります。内容もだけれども、この冊子を作るに至った経緯と姿勢もまた、とても共感できるもの。ぜひご一読を