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「再生紙」ショック

 「偽装」にはすっかり慣らされしまった感じでしたが、「再生紙」の偽装は結構、ショックです。偽られたものが、賞味期限や原料とはまたちがって、エコロジカルな意志や善意だからです。
 それにしても、すさまじいというか厚かましい偽装です。トップから確信犯、長期にわたり、しかも配合率40%のはずが数%の年賀状、100%のはずが11%しかないコピー用紙といった具合なのですから…。
 私も、再生紙の利用にそれなりに気を使ってきました。控え室でずっと使っているのは「古紙100%白色度70%」のコピー用紙で、「エコマーク」つき。事務所で使う印刷用紙も封筒も再生紙。ニュース「いぶき」も100%再生紙…ただし、これは問題の「日本製紙」製…うっ、嘘かも。
 この話、ボディブローのように日本の社会を打ちのめしていくかもしれません。紙はそれこそ社会のいたるところに、膨大な量で流通し、原料である樹木を通して緑とエコロジーのシンボルとなり、しかもリサイクルのある意味で先駆のようなものでしたから。
 それにしても、情けなく腹立たしい。この国、社会が廃れ、根腐れを起こしている。個々人のモラル以前に、社会のありようが深いところで問われています。

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