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「全員協議会」

 昨日31日は、臨時区議会でした。もともとは国民健康保険条例の議決のために設定された議会でしたが、大震災以降の事態を受けて、臨時の全員協議会も開催されました。全員協議会は議会の正式な会議ではなく、議員の“自主的な勉強会”という位置づけですが、議長が招集し全議員が参加、区側も区長以下、主だった管理職が出席しますので、なかなか重みのある会議です。
 震災以後、議員個々人やそれぞれの会派・党派としてはいろいろと区からも説明を聞き、自らも動いてきたはずですが、議会としてきちんと説明を聴く、質疑をするのは今回が初めてです。議会の申し合わせで、地震等で災害対策本部が設置された場合には臨時の全員協議会を開くとなっており、これを踏まえたものでもあります。
 各会派からいろいろな意見が出ました。避難所のあり方、防災無線などをはじめとした情報伝達の課題、等々。それぞれに貴重な提起であり、会議をやってよかったと思います。その中で私は、放射線の独自モニタリングとボランティアコーナーのことを聴きました。
 区独自の放射線モニタリングを!という要望については、なんだかいろいろ理由を並べて「やる」とは言ってくれませんでした。もっとも、あまりあれこれ言うものだから「消極的な答弁だ」と言うと力を込めて反論してきましたから、もしかしたら前向きに検討してもらえるのかもしれません。でも、時間をかける問題ではないですよね…
 ボランティアコーナーについては、こうです。区内には社会福祉協議会のボランティア市民活動センターが運営するコーナーが3つ、あります。光が丘と大泉、そして関です。このうち大泉と関が、31日になっても閉じられたままでした。なぜボランティアや市民活動の拠点であるコーナーが、この事態に開いていないのか? 私には不思議でなりません。それぞれ事業主体は社協ですが、大泉は家賃を区が出しており、関は区のリサイクルセンターの一室を貸しています。そもそも社協は区の外郭団体の一つでもあり、さらに言えば、地域福祉の中核として区としっかり連携すべき団体です。大震災を受けてコーナーがしっかり地域拠点としての機能を維持していくことは、区にとっても大変肝要な問題です。
 大泉は、地震で建物が傷ついたことが閉鎖の直接の理由だとの説明。関については、状況が把握できていない。しかし、もし建物が地震で使えなくなったとしても、コーナーに期待される役割を考えれば、真っ先に仮の場所ででも再建すべきです。関に至っては、リサイクルセンターは施設そのものは開けているというのですから、なぜコーナーが閉鎖されていたのか全く理解できません。一義的にはコーナーを開設している社協の判断が問われる問題ですが、こうした被災時に地域の社会資源を維持するために配慮・支援・指導を行うのは、区の大切な仕事の一つです。区としても、早急に再開されるように努力してもらいたい、とお願いをしておきました。

 全員協議会で出されたことも含め、やはりいろいろな課題も浮かび上がり、教訓も残りそうです。区の職員の皆さんもそれぞれに頑張ってくださっているのですが、ぜひしっかりと受け止めてもらいたいものです。

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