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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

高齢者・医療等特別委員会 7.11

 今日は、高齢者・医療等特別委員会。特別委員会は、常任委員会とちょっと違って「調査研究」を目的として設置されており、その目的に沿った報告等を頂いて議論をすることが大切な仕事になっています。この委員会は「高齢者施策」「介護保険制度」「高齢者医療制度および特定健康診査」「地域医療」「健康危機管理対策」の5つがテーマです。まあ、ここまで広くテーマが設定されると、事実上は高齢者や医療に関係する常任委員会と言ってもいいような気もしますが…。
 それはともかく、今日は

1.敬老館の運営業務委託について
2.介護保険ケアプラン標準化事業について
3.サービス未利用の要支援認定者実態調査について
4.軽度者に対する福祉用具貸与の特例について
5.「特定健診・特定保健指導」について 

などの報告を受けました。それぞれ大切な報告で全部ご紹介したいくらいですが、なかでも「えっ!」と思ったものを。 2の報告は、区内の居宅介護支援事業所155所のうち153所から現に作成しているケアプラン156件の提出を受け、その評価・検証を行ったというものですが、その結果が驚きなのです。ケアプランへの同意がないものが42件(27%)、福祉用具の利用に際して専門家の意見を聞いていない32件(21%)などと続き、中にはアセスメント表がない、ケアプランに位置づけられていないサービスが提供されている、といったものまであるのです。指摘された内容は、ほとんどが運営基準や報酬算定の基準に触れるものなのに、指摘を受けなかった“まともな”ケアプランはわずか43件。質の向上を云々する以前に、ケアプランの現場は最低限のルールと手続きすら守れなくなっているということなのでしょうか。
 もちろん、事業者を責めるだけではすまないでしょう。これだけ当たり前に不適正なプラン作成が行われているのだし、何より介護報酬をはじめとしたきびしい締め付けがケアマネジャーに重くのしかかっていることも間違いないからです。
 疲弊する介護現場の一端を垣間見たような報告でした。保険者として、区は、こうした現状に真剣に向かいあうべきです。

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