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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

道路特定財源

 昨日22日は、予算質疑の初日でした。例によって、私の持ち時間は7分間。いつもながらとはいえ、「こんな時間で何が聞ける!」という苛立ちはほんと、からだに悪い。制限なしにしろなんてことは言いませんが、一つの質疑がそれなりに完結する時間、せめて15分くらいにはならないのかなぁ…
 愚痴はともかく、ウィルス性の感冒とかで議会をお休みしていた区長が1週間ぶりに復帰、9日間の集中審議の始まりです。この日のテーマは「都区財政調整・財政計画」。要するに、予算全般の成り立ち、枠組みに関することです。そのなかで、例の「道路特定財源」がたびたび取り上げられました。最初の自民党の質疑では、求めにこたえて区長みずから発言、「道路特定財源の廃止には断固反対する!」と。つづいて公明党も「廃止反対!」。「特定財源を廃止し一般財源に」と主張しているはずの民主はなぜか触れず。そうなると、えっ?えっ?、私ゃ特定財源にしがみつきたくない…ということで、たった7分間の中で結局、取り上げる羽目に。
 それにしても、なぜ道路のためだけに特定財源なんでしょう。いや、実は、この道路特定財源、名前はともかく実質的には一般財源と同様に使われている部分が多いのです。道路特定財源は回りまわって練馬区にも約27億円入ってきているのですが、実はこのうち9割以上が区に来るときは一般財源。その他、新年度予算で30億円を越す「まちづくり交付金」の一部にも道路特定財源は入ってきていて、こちらは区に来るときも特定財源の形を取っているのですが、その実態たるや、道路とは無縁な事業に幅広く使われていて事実上は一般財源です。
 国の特定財源ということは、その額や配分、使途について国がさまざまに口を挟み、にらみを利かせ、時には不透明な便宜を働かせるということになりかねません。いまどき道路にだけ優先的に財源を当てる時代ではないし、自治・分権を広げるためにも、きちんと一般財源にして、しかるべき形で地方に財源を移すべきです。
 というわけで、「区長の意見には反対です!」と宣言して、7分間はおしまい。ふぅっ、やっぱり短い、時計(7分から減じていくタイマーが横に置かれるのです)が憎い…

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