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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

空洞化する救急医療

 今日の高齢者・医療等特別委員会は委員交代前の最後の委員会でしたが、口頭で大事な報告がありました。

 石神井公園駅前に小山病院という中規模の病院があります。二次救急医療機関の指定を受け、東京都の休日全夜間診療事業に参加している病院です。この小山病院がベッドを有する病院から無床の診療所に変わることになり、今月末に救急指定を返上するという報告でした。
 病床の廃止や救急指定返上に至った事情は、定かではありません。しかし、区内の二次救急の受け皿が小さくなることは間違いのない事実です。実は、つい先日も区内の別な病院の救急指定返上の報告があったばかりです。心配です。二次救急を確保する責任を負った東京都、そして地域の医療基盤の整備に取り組むべき練馬区に、やるべきことはなかったのでしょうか。ないのでしょうか。
 都の保健医療計画の改訂でベッドを増やせることになった、新病院を!という議論が議会でもずいぶん出ていましたが、しかし、その足元で、現に救急医療を担ってきた体制が崩れかかっています。二次救急についてはその質も含めさまざまな課題がありましたが、今や、そもそも救急搬送先自体が目の前で消えていこうとしています。危機感が必要な事態です。

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