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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

秋の信州

 土日と、市民の声ねりまの懇親旅行に行ってきました。行き先は、信州・塩田平から戸隠高原のコース。里山に溶け込んだような古刹・大宝寺。前山寺では、くるみあんのおはぎ。戸隠の、色づき始めた山々…。議会真っ最中のいささか非常識な日程ではあったのですが、とてもよい旅でした。
 塩田平では、「無言館」を訪ねました。
 戦争で亡くなった画学生や若い画家の遺品・遺作を展示するこの無言館は、館を開いた窪島誠一郎さんのお名前とともに広く知られていますが、私は、はじめて。とても強い感銘を受けました。中でも印象に残ったのは、26歳でモンゴルの野戦病院で戦病死した中村萬平さんの裸婦像。妻・霜子さんがモデルとなったこの絵は、色合いといい、顔と体の表情といい、とても印象的です。この霜子さんは、実は、初めての子を産んだ直後、萬平さんが戦死するより先に他界をしています。戦地で妻の死を知ったときの思いやいかに…そう、痛切に感じさせる絵です。
 中村さんの残した妻への手紙も展示されていました。

おれに代わって親孝行と赤を大事に育てるのとを引き受けてくれ。軍隊でくれる着物で充分だから、余分な心配はせぬよう体に心掛けねばならぬよ

 明日の死をどこまで強く実感していたかはわかりませんが、しかし、死の間近にいたはずの画学生たちの残したものが、生への強い執着と希望に貫かれていたことは、考えてみれば当たり前のことかもしれませんが、貴重な発見でした。

 さて、議会。なにしろ議会の視察の10倍は体力を使ったと思われる濃密な旅行を終えて、体の節々の痛みもどこか心地よい、これぞリフレッシュという休日明け。がんばります。

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