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新・光が丘病院 約束は果たされたか?

 地域医療振興協会・練馬光が丘病院の診療実績を、この1年、月単位で追ってきました。一般の民間病院なら――区が土地も建物も提供し、おおやけに募集・選定し、そして協定書を交わして開設された病院でなければ、こうしたことはできなかったし、やらなかったでしょう。そして、開設から1年経った今、私たちは真摯に問わなければなりません。「約束は果たされたのか?」と。
 練馬区と地域医療振興協会は、この間、光が丘病院の機能やあり方についていくつもの約束を重ねてきました。一言にまとめれば「日大と同等の規模・機能」と表現されるこの約束を、まずは診療実績から検証してみます。
 1年目の新・光が丘病院の診療実績を、日大当時の実績(2010年度)と比べてみました。こんな感じです。

 日大当時と比べて、この1年の数値は入院で48%、外来はさらに下がって44%。1年目、ついに日大当時の半分にも届きませんでした。外来の低迷は深刻ですが、もともと中核的な医療機関として位置づけられたこの光が丘病院、入院医療がどの程度、機能し、活用されているかは何よりも大切なポイントです。しかし、342床の許可病床のうち平均して200床以上が使われなかったということになります。(続く)

※当初掲載の表に間違いがありました。1日当たり外来の数を291.5人としていましたが、これは救急を除く通常診療時間中の患者さんの数でした。総外来数では339.4人となります。したがって、日大との比較も38%ではなく44%になります。お詫びして訂正します。(2013.5.15)

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