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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

富士見池 その2

 「思い出ちゃん」さんから、こんなコメントを頂きました。

 子供の頃に遊んだ公園です。なにやら工事で大変な事になっていると聞いて検索してたどり着きました。本当に昔はいい池でした。カエルが沢山卵を産んだりしてたし。コンクリで埋められて汚く臭くなりましたね。その上、広場に対策って馬鹿げてますよね。コンクリになったばかりの時を知っていますのであの池浅いんですよね。池を深くするとか、もっと考えようがあると思うんですが?木を守る為に頑張って下さいね。

 改めてはっとするコメントです。そう、あの池は、実はかつては豊かな湧水で満たされていたんですね。それが、都市化に加えて河川や池の工事が重なって湧水が枯渇、自然の水循環では維持できなくなり、水環境の悪化を避けるためにわざわざ人為的に水を入れる「環境用水」の対策が始まったのです。ほんとうは、かつてのように自然に流れ込む湧水でゆたかな水面を維持する池に戻したい。そのためには、石神井川も含めた、周辺地域全体で水循環を回復するための取り組みが不可欠ですが、地域の皆さんとお話していてもぜひ挑戦してみたいと思います。
 それはともあれ、今の富士見池は、「用水」あればこそ池の体をなしています。逆に言えば、用水の管理によって、池の水量も、また池の調節池としての能力も、変えることができます。別にわざわざ広場を傷つけ、穴を掘り、合成樹脂の箱を埋め込まなくても、富士見池の調節能力は、改善させることが可能なはずです。
 富士見池の「環境用水」の状況は、環境省がまとめた環境用水導入事例集に掲載されています。発見の多い文書です。ぜひご覧下さい。

『「環境用水の導入」事例集』 富士見池

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