先の議会の予算審議の折、練馬区の「中核病院」のひとつである日大光が丘病院の、医療費未払いの実態についての資料を取りました。驚きました。
2002年度 外来22件、入院48件、未払い額は計8,955,820円。
2005年度 外来116件、入院73件、未払い額は18,798,120円
わずか3年のあいだに件数で2.7倍、額にしても2倍以上に急増しているのです。しかも、2005年は1月末までの数字です。
この数字を見て「なんだ、不届き者がずいぶん増えているなあ」としか思わない人は、よほどの世間知らずです。議会にもそんな貧しい発想しかできない人がいるのは困ったものですが、間違いなくここにあらわれているのは、世の貧困化と、そして医療の社会保障としての危機です。保険医療の自己負担がどんどん増え、保険外の負担も急増し、他方では生活の厳しさが日に日に募る。そんな背景を抜きに、これだけの医療費未払いはとても説明できるものではありません。
ちょうど何日か前の朝日新聞に、同じような医療費未払いの増加を報じる記事が出ていました。命の支えが、確実にほころび、揺らぎつつあります。
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