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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

アスベスト~ごまかしが始まった?

 昨年末以来、大きな政治・社会問題となった「アスベスト問題」。まもなく始まる国会に、政府は「石綿による健康被害の救済に関する法律案」を提出します。「アスベスト問題」の最大の焦点のひとつであった被害者救済について一定の解決を図るもの、と言われています。
 しかし、よくみると、なんとも腰の据わらない法案です。とくに、いわゆる「環境曝露」による被害に対しては、ごまかしとしか言えないような「救済策」しか盛り込まれていません。すなわち
  ●医療費(自己負担分)+療養手当(約10万円/月)+葬祭料(約20万円)
  ●法施行前の死亡者の遺族に対しては特別遺族弔慰金280万円
これだけなのです。奪われた生活に月10万。奪われた命に、280万…労働災害と認定された被害者に対する補償と比べても、そのお粗末さは歴然です。
 環境曝露、つまり住環境中のアスベストによって発病した人に対する責任ある補償、アスベストの全面禁止などを盛り込んだ法案の見直しを求めて、今、100万人書名が広がっています。30日には、全国集会が開催されます。アスベスト問題は、一時の華々しい取り上げられ方にもかかわらず、大きな正念場を迎えています。

     100万人署名達成!なくせアスベスト被害、国民決起集会
     ■日時:2006年1月30日(月)13:00~14:30、終了後国会請願デモ
     ■会場:日比谷公会堂

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