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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

区長会の「中国旅行」、東京都に監査を請求しました

 23区区長会などが長年実施してきた「日中友好交流事業」について、5日、東京都に対し住民監査請求を起こしました。この間、議会でも取り上げ、このブログでも2度ほど書いてきましたが、けじめの監査請求です。

     ➡2013.1.15 23区区長会の「友好親善」旅行
     ➡2013.2.4 「宝くじ」の奥は深い…

 この事業、柱は北京市との間で1年おきに訪中団派遣と訪日団受け入れを行うというものです。実は、区議会議長会など議長会サイドも同様の事業を続けているのですが、いずれも宝くじの収益金を原資とした東京都の交付金の補助(10/10)を受けて行われています。都の公金支出の在り方が問われる事業です。事業が始まったのはもう30年ほども前、そういう意味では“歴史のある”事業ですが、しかし、この間、各区の議会等でその内容や経理が公にされたことはありません。おかしな話です。
 私が監査を求めた理由は、大きく2点。ひとつは、「友好交流事業」と言いつつ、実態としては観光旅行と言わざるを得ないものが多く含まれていることです。たとえば2年前、2010年の訪中団派遣の際の行程を紹介すると、こんな感じです…

2010年8月9日 羽田空港→北京空港→北京市人民政府表敬訪問→人民政府主催夕食会
10日 国家大劇場→市人民対外友好協会主催昼食会→省エネ・環境センター→都市計画展示会
11日 万里の長城→故宮博物院→北京市「区・県」友好代表団主催送別夕食会
12日 西安へ→大雁塔→青龍寺→省政府主催夕食会
13日 兵馬俑抗博物館→華清池→碑林博物館
14日 西安空港→北京空港→羽田空港

 初日、2日目はともかく、3日目以降は観光地巡りです。今回、監査を請求したのは今年度の訪中団派遣事業ですが、行程は2年前とほぼ同様です。ちなみに、2年前は江東区長、昭島市長、板橋区長、狛江市長、西東京市長など7名。今年度は日野市長、目黒区長、羽村市長、三鷹市長など、やはり7名です(このほかに事務局2名と通訳が随行)。
 しかし、納得しがたいのは旅行の実態だけではありません。お金の面でも「??」なのです。(続く)

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