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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

公約は守られなかった ~保育所等「待機児童」の状況~

練馬区の保育所等の「待機児童」数が、区議会の委員会に報告されました。まずは、その報告の資料をそのまま紹介します。待機児童数は「166人」。これが、区の公式の見解です。
待機児童を数えるにあたって、国は、昨年から新しい基準を持ち出しました。この新基準が旧来の基準と異なるところは
①保護者が育児休業を継続した場合には待機児童に数えない
②「登園可能な認証保育所(※認可ではない)」がある場合は、待機児童に数えない

という二つの点です。
166人という数字は、この「新基準」にもとづく数字です。
区は、新しい基準が適用された昨年度は、旧基準にもとづく数字もあわせて公表していました。
     ➡「待機児童ゼロ」の約束、果たされず 2015.7.4

昨年度は、旧基準の待機児童数は375人となっています。今年度はどうか。資料からは消えています。質疑の中で、ようやく数字が明らかにされましたが、その数は399人です。つまり、こうなります。
   ●新基準の待機児童数 2015年度176人→2016年度166人 (10人の減)
   ●旧基準の待機児童数 2015年度375人→2016年度399人 (24人の増)

区は昨年来、「待機児童解消」についてこう言ってきました。

「まず、私どもとしては、0歳から2歳を中心にした認可保育所の施設だけではなく、小規模保育事業の施設も進めてまいりたい。また、待機児童の解消につきましても、旧基準は2年間かけて解消していく。今年の800人の定員増を想定する中では、まずは新基準の176人を解消していきたいという考えでおります。」 (2015.9.14 保育計画調整課長)

区の公約はこうです。新基準の待機児童については2016年4月に解消する。旧基準についても、2017年4月に解消する…。公約は守られませんでした。解消どころか、ほとんど減らすこともできませんでした。
待機児童数の公表と合わせて、区は追加的な対策を明らかにしました。その評価も含め、触れるべきこと、検証されるべきことが、数多くあります。順次、このブログでも書いていきます。

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