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光が丘病院問題での区長発言

 31日の記者会見で区長が光が丘病院問題について発言した内容を、産経新聞のウェブ版が詳しく紹介しています。

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 当日はテレビカメラも入っていました。それぞれの記者も、レコーダー持ち込みだったはずです。ここで紹介された区長の発言は、おそらく事実の通りでしょう。それによると、「患者を捨てていく」という、新聞各紙が報じた発言はこんなやり取りの中で飛び出したようです。

--開院まで2カ月を切って、高度の障害や病気を持つ患者もいる。そういう区民に対して、区長は「協会は懸命にやろうとしているんだから」と言えるのか。あるいは区民に言う機会を持つか
 「私も難病というか、難しい処置をしてもらっている患者さんを知らないわけではない。だけど本当に、区民がそういう苦しみを持つとしたら、何で患者を捨てていけるのでしょう。これは人道的な、医道を乗り越えた人道的なところに立ち向かわざるをえない。そういう、患者を捨てていく発想は私はよく分からない。医道というものはそういうものではないと、私は思っている。あなた、日大の先生にそう言ってくださいよ」

 「あなた、日大の先生にそう言ってくださいよ」。区長はこう言っています。「患者を捨てていく」という非難、医療者に対して向けられたとしたらこれ以上ない乱暴な非難は、やはり「日大の先生」に向けられたものでした。
 区長は、日大のドクターたちときちんと話をしたことがないに違いない。区長としての9年間を通して、病院の現場と信頼や共感を通わせたことがなかったに違いない。そのこと自体、驚くべきこと、悲しいことですが、しかしそれがとてもよくわかる発言です。そして、区長がこんなふうに光が丘病院の現場を見ていた、そしてそれを、恥じらいもためらいもなくマスコミの前で語ったことに、私は本当に言いようのない怒りを覚えます。

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