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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

一部事務組合の「方針転換」

 16日のごみ減量についての記事に、こんなコメントをもらいました。

「ますます、練馬清掃工場の立て替えは大義がないことになるではないですか。住民はそのことをもっと知るべきだと思います。」

 実は、今、一部事務組合はごみ量と施設整備について、事実上の方針転換を進めています。先月TBSのテレビ「ニュース23」で23区のごみ問題が特集されたときも、一組の部長さんが「ごみ減量に対しては、工場削減ではなく各工場規模の縮小で対応したい」というようなことを言っていましたが、先日の練馬区環境月間でのシンポジウムでも同趣旨のことが話されていました。
 これは、大変重要な方針転換です。というのは、今の施設整備計画は現在の焼却能力を維持するという大前提にたって作られているのですが、削減であれ規模の縮小であれ、いずれにしてもこの前提を見直すことを意味するからです。これは、そこまでごみの減量が進み一組のごみ量推計が過大であったことが否定しがたい事実となったということでもありますが、そうすると、もはや問題は適正な焼却能力はどの程度か、そしてこの適正な規模まで焼却能力を削減するための手法はどうあるべきかということになります。
 焼却能力をごみ量にあわせて落としていくための選択肢は二つです。21ある工場の数自体を減らすのか。それとも、工場の数はそのままで、建替えやプラント更新に合わせてそれぞれの工場の焼却能力を少しずつ減らすのか。
 さて、どうでしょう? 工場の数を減らす方が、財政的にも、環境的にも、跡利用も含めた今後の事業展開としても、はるかに効果的で効率的だと思うのですが、いかがでしょう? どちらがよいのか。大いに議論すべきです。各区の区長さんは、どう考えるんでしょうかね。

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