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マルタ・クビショワ

 暑さのせい、というわけではないのですが、すっかり更新が間延びしています。お盆の時期、とくにどこに行くわけでもなく、このブログをのぞいてくださった方には本当に申し訳ありません。

 今日は、文字通りの「雑感」です。

 「世紀を刻んだ歌『ヘイ・ジュード』」という番組を見ました(NHK)。東欧革命の大きな転機となった「プラハの春」の真っ只中にいたマルタ・グビジョワという歌手と、彼女が歌った「ヘイ・ジュード」、言わずと知れたビートルズのあの曲のことを取り上げた番組でしたが、いやあ、おもしろかった。暑い暑い、とゆるみがちな気持ちが、一気に現代史の只中に、しかも記録を読む第三者としてではなく、歴史の中にいる当事者として引き込まれて、すっかり気合が入りました。
 といっても、見ていない人にはさっぱり「?」という話なのですが、ごくごく簡単に言うと、マルタが独自の歌詞をつけてカバーした「ヘイ・ジュード」が、共産党の独裁体制やソ連の侵攻に抵抗するチェコ市民の人間的な叫びとたたかいの歌となったというお話。歌、や、言葉、や、たたかい、が、どれだけ人間的でいのちの奥を揺さぶるものでありうるかを、マルタ自身のハッとするような存在感とともに確認させてくれるものでした。

 この番組は、7年前に放映されたものの再放送だとか。知らなかった…。そう、負けないで、膝を屈しないで。

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