何者かに拘束されていたペシャワール会の現地スタッフ、伊藤和也さんの死が確認されました。殺害したのが誰なのか、目的はなんだったのか、まだはっきりしたことはわかりません。しかし、悲しく、口惜しく、そしてきびしい事態です。
伊藤さんがペシャワール会のスタッフに志望した「動機」を、ペシャワール会が公表しています。
「私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。
甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。」
伊藤さん、お疲れ様でした。中村哲さんは、「骨を埋めてもいいという決意だった彼の遺志を継ぎたい」と言っています。私たちもまた、少しでも。
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