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また、100m!?

 大泉学園駅に、三つ目の100mビルが建てられようとしています。
 大泉学園駅北口のまちづくりの方向を決める、都市計画の原案が公表されました。対象となっているエリアは駅北口のエスカレーターを降りたすぐ前に広がる地域です。このエリア全体に地区計画をかける、それに加えて現在、西武バスの車庫となっているエリアに再開発事業をかける。まちづくりの柱は、二つです。そして、この再開発事業の中で高さ100mのビル建設が計画されているのです。

  ➠地区計画の内容は、練馬区ホームページのこちらから

 また、高層ビルか…駅前といえば高い建物が林立する、そんな風景がどんどん広がっています。これでよいのか。真剣に考えたい。
 大泉学園駅周辺には、高さ100mに届こうかというビルがすでに二つ、建っています。一つは、駅南口にある「ゆめりあタワー」。もう一つは、北口大泉街道沿いに新たに建設された民間のマンションビルです。一つの駅、乗降客が多いとはいえ、それでも練馬の一私鉄駅。その周辺に3つも100mビルが立ち並ぶ光景は、それ自身、異様なことです。しかも、今回の再開発ビルは先行する2つのビルとは随分と違った意味を持っています。
 まず第一に、ゆめりあ2は、まだ周辺に大きな空地、空間を残して建築されました。北は線路、東は駅前広場、南は幅広い道路です。ところが、今回の再開発ビルは、ビルが区道沿いに立ち並ぶ一角の0.8haの敷地に、わずかな広場を残すだけで建設されます。景観としても、空間の持つ印象としても、まったく違うものになるでしょう。もうひとつの100mビルは窮屈な中で建っていますが、しかし、こちらは民間の建物。区が深く関与する再開発ビルとはわけが違います。
 そして何より、他の二つのビルが計画された時は、練馬区は「高さ制限」をかけていませんでした。2年ほど前、練馬区のほぼ全域に高さ制限をかける都市計画変更が行われ、当該のエリアについても30mの制限を区みずからかけました。ところが今回、わざわざこの高さ制限を廃止してまで100mビルを認めようというのです。いったいあの高さ制限はなんだったのか?
 そのほかにも、再開発ビルに入ると言われている「公共施設」とは何か。区はどのくらいの負担を求められるのか。駅前広場を整備するのに、鉄道会社はいくらかでも負担・協力をするのか…気になること、確かめたいことはたくさんあります。大泉学園駅周辺の皆さんだけでなく、駅を利用する皆さんにも広く関心を持ってもらいたい、課題の多い「まちづくり」だ。それが私の第一印象です。

★大泉学園駅北口地区の都市計画原案に関する説明会が、開催されます。11月16日(火)19時から、会場は勤労福祉会館です。

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