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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

これって、変…

 国民健康保険にかかわることなので、一応「健康・医療」というカテゴリーに入れてはみたものの、内容は保険料の「口座振替キャンペーン」についてです。このキャンペーン、こんな感じです。

平成21年度口座振替新規加入キャンペーン 
平成21年4月1日申込み~平成22年3月31日登録完了分
期間中、新規に国民健康保険に加入されたご世帯が口座振替の登録を完了されますと、もれなく1,000円分の区内共通商品券を差し上げます。

 今日14日の区民生活委員会で、このキャンペーンを始めたという口頭報告があったのですが、私は、何とも言えぬ違和感を感じてしまいました。
 なぜ、これからの1年間にたまたま国保に新規加入した人だけが、口座振替登録の恩恵として1,000円の商品券(“景品”だそうです)をもらえるのでしょう?
 たとえば、このキャンペーンでは、これまで口座振替に積極的に応じてきたたくさんの区民、すでに国保に加入していてこれから口座振替に変えようかという区民は、1,000円どころか1円ももらえません。現に口座振替を利用している人は、国保被保険者の4割を超えるようです。口座振替をしている人すべてが恩恵を受けられるのならともかく、委員会でも他の会派の方がおっしゃっていましたが、積極的に協力してきたこの4割の人はどう思うでしょう?
 そもそも法に基づく社会保険料の納付を督促・勧奨する手段として、特典や景品を付けるといったことがあってよいのか、どうしてもすっきりしません。それは、事実上、社会保険料の場当たり的な、法や条例に基づかない減免につながらないのか。たまたま恩恵を受けられた人が「ラッキー!」と笑っておしまい、というわけにはいきません。使われるのは税金、そしてことは国民(区民)の社会保障に対する負担の公平にかかわる問題だからです。
 根っこのところで「何か違う…」と感じてしまうキャンペーンです。

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