えっ、350円が600円！

　食事サービスの利用料が大幅に、本当に大幅に、引き上げられようとしています。
　食事サービスというのは、ひとり暮らし高齢者などで「食」に関する支援を必要とする人を対象に、配食または会食の形式で週1～3回、食事を提供するというもの。適切な食生活の維持だけでなく、閉じこもり予防や安否確認といったさまざまな意味合いを持つ歴史のあるサービスです。このサービスの利用料を引き上げる方針を、区が明らかにしたのです。
　値上げの内容は
●配食　450円→600円
●会食　350円→600円
　会食ではなんと7割以上の大幅アップ！いやあ、すさまじい。いやあ、あつかましい。どんな顔してこれだけの値上げを説明するんだろう？
　一食に600円払うなら、それは、サービスでもなんでもない。そう思いませんか。600円出せば、近くのお弁当屋さんでけっこうな弁当が買えますよ。いや、定食屋さんで食事もできるかもしれない。こりゃもう、どんな意味でも福祉じゃない…
　上げる理由が振るっています。介護保険の利用者負担が見直されて昨年の10月からデイサービスの食事負担が600円になった、同じデイサービスの食事を使っている食事サービスと値段が違うのはまずい…。確かに、値段が違うのは変かもしれません。でもそれなら、デイサービスの食事代だって、安く抑えるようにすればいいのです。600円も取られるデイサービスの食事に不満を感じている利用者は少なくありません。国の言うまま、するままに、右へならえで負担を押し付ける、そんな主体性のない区にいつから成り下がったんでしょう？こんなひどい負担増を推し進めているのは、いったいどの政党だ？正直、腹が立ちます。