区が発行している『わたしの便利帳』の発行方法が見直されるといいいます。今は、4年に1回全戸配布し、転入者や希望者には、中間年で内容を更新したものを増刷して配布するという形です。これを、4年に1回の全戸配布に加えて、他の年も毎年、内容を更新して印刷しなおし、それを主として希望する町会を通じて配布する方法に改めるというのです。
なんでこんな見直しが必要なのか、本当にわかりません。毎年新たに刷りなおすことの無駄。紙の無駄も大変なものですが、その印刷と配布に必要な経費もとんでもない額です。
●4年に1度の全戸配布(約31万世帯)……6800万円
●それ以外の年(約12万世帯)……3700万円
4年を通算すれば、今は6800万円+アルファ。それが、新たな方式では、1億8000万円にも膨らみます。確実に1億円近くは支出が増えるのです。1億円!
確かに、『わたしの便利帳』の情報は、毎年、少しずつ古くなります。最新の情報であるほうがよいに決まっています。しかし、問題は、そのために1億円もかけてよいのかということです。しかも、町会に入っていない人、町会のない地域の人、全世帯のほぼ6割は、いずれにせよ4年に1回しか配布してもらえないのです。これだけ財政がきびしい、経費を節減しようと言っているときに、こんな中途半端で、無駄だらけのことをやってよいのでしょうか。
情報が古くなることによる不便と、これだけの無駄と比較して、それでも区民は、毎年の配布を望むでしょうか?
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