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「言われるまでもなく…」 ~“前川話法”全開~

金曜日の区議会本会議は、ひどいものでした。

最初は、公明党の薄井議員が、共産党の戸谷議員の一般質問の中での発言に対して「発言の取り消しを求める」動議を出したところで、議場が荒れました。この動議については、そこに至る公・共両党のやり取りの中身についても、動議の趣旨や出し方についても、そして動議を受けた議長の議事運営についても、思うところはたくさんありますが、これについてはまた改めて触れる機会があると思います。
もう一つ。区長の答弁です。前川区長は、答弁の中で「言われるまでもなく」というセリフを使うのがお好きです。バリエーションはいろいろありますが、本当にお好きです。ただ、いつでもだれに対しても使うわけではなく、これを使うのは①まっとうな指摘や要望を受けたときで、かつ②それを言ったのが自分の意にそぐわない議員や会派だったとき。同じことを自分の“与党”が口にしたら、決してこうはおっしゃらない。
金曜日の一般質問では、生活者ネットに対する答弁でこのセリフが氾濫していました。ほんと、氾濫。あまりに多くて、後で録音を聞いて数えてみたんです。
「ご指摘を受けるまでもなく…」
「ご指摘を待つまでもなく…」
「ご指摘を受けるまでもありません」
「ご指摘を待つまでもなく…」
「ご指摘を受けるまでもありません」
「言われるまでもなく…」
合計6回もありました。特にひどいのは、危機管理室長の答弁。わずか3分20秒余の答弁の中で、何と4回も繰り返したのです。こんな答弁をする室長も室長ですが、しかし、彼にそう言わせたのはもちろん、区長です。
こういう言説、聞いていてとてもいやな気持になるものです。“あなたになんか言われたくない!”あるいは“言われなくったって、やってる!”という気持ちをむき出しにする。政敵、論敵を挑発したり、見下ろしてみせるために、わざわざ繰り返されているようにしか聞こえない…。
これが“前川話法”、前川流の議会(野党)との付き合い方ということなのかもしれません。それはそれで、きちんと向き合うしかないのでしょう。ただ、心寒くなる、という言葉が、とてもふさわしい気分です。
月曜日は、私の同僚・岩瀬議員が一般質問に立ちます。前川さん、同じように言うのかなぁ。

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