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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「樹木」の緑を残したい

 練馬区内に、直径が30センチ以上の樹木はどのくらいあると思いますか。39246本!「保護樹木」級の50センチ以上は?7065本!(1997年緑の実態調査より)
 もう10年近く前の調査です。さらに堂々とした幹と枝を広げてくれているでしょうか。開発で伐られてしまったものもあるでしょう。それにしても、これだけの樹木、練馬の「緑」の間違いなく主役の一人です。
 今、練馬区は<みどり30 基本方針>の策定を進めています。30年後に、練馬の緑被率を30%にしようという計画です。区の緑被率は開発によってどんどん低下し、今では20%を切っているかもしれません。それでもおそらくは23区中1,2を争う高率なのですが、それにしても、確実に私たちの周りから緑が消え続けています。緑被率低下の最大の要因は農地の減少といわれていますが、それだけでなく、木々の緑もまた、確実に減り続けています。緑化委員会の委員を、議員になってからずっと続けていますが、毎回毎回、保護樹木の「解除申請」が何件も出されます。解除されなければ伐採できないのですが、大半は「やむなく」解除を認めています。
 30%にまで緑被率を高めるのは至難の業です。屋上や壁面の緑化、生垣…ありとあらゆる手を使って「緑」を町中に増やしていくくらいの構えがないと、とうてい実現は不可能でしょう。それでも、「樹木」は、きっと練馬の「緑」の主役の一人であり続けるだろうし、ぜひそうあってほしいと私は思います。高く空を指し、深く根を張り、数十年、ときに数百年にわたって重ねる年輪は自立した「いのち」の強さを思い起こさせてくれる。花として、実として、材として、緑陰として、たくさんの顔を見せてくれる樹木を残したい。

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