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「基本法」が失われた

 先の一般質問で、教育基本法に触れました。

 最近、子どもたちを取り巻く悲惨な報道があとを絶ちません。そこに顔を出すのは、親子関係の崩壊と家庭内の虐待、子どもたち同士のいじめ、教師も含めた身近な大人による抑圧、将来への不安・絶望からくる自殺と、家庭も含めた社会そのもののゆがみ、ストレスに押しつぶされそうになる子どもたちの姿です。
 子どもたちは、社会のひずみをもっとも強く、また、もっとも敏感に受け止めやすいものです。子どもたちの悲鳴はまさに社会を映す鏡であり、私たち大人はまずもってみずからを省み、この社会そのもののあり方を問い直すことを求められています。
 子どもたちの悲痛な叫びが聞こえない人はいないでしょう。目線を下げ、横に並び立ち、すべての子どもたち一人一人の、未来につながる社会の一員としての権利と人格を認め、自由な発意と学ぶ力を信じる、その原点に立ち返って、子どもたちと向かい合うべき時です。この点で子どもたちを自由な、育ち行く主体としてではなく、大人によって、いや国家によって教え導かれ、ときに徳目や「愛国心」を教え込まされる客体として位置づけることを土台とした教育基本法の「改正」案は、まさに時代の課題に逆行するものです。

 教育基本法が改悪されました。もはや基本法ではない基本法。教育の基本を履き違えた基本法。納得できません。このブログでも、抗議の意思を表明します。

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