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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

廃プラ焼却計画は、いったん白紙に

 4月28日のこの日誌で紹介したように、今、23区は2008年度からの廃プラスチック焼却に向けて突き動かされるように走り始めています。今日の清掃リサイクル等調査特別委員会では、先の記者発表を受けた区の考え方などについて、説明と報告がありました。
 それにしても、おかしい。どう考えてもおかしな話です。何がおかしいといって、自分の区の計画に何も書いていないことを区長が勝手に「決めた」「決まった」と主張することほどおかしなことはありません。
 練馬区には、「一般廃棄物処理基本計画」という立派な計画があります。法律でつくることを義務付けられたもので、清掃リサイクル事業の基本的な枠組みを決める計画です。つい先日、練馬区はこの計画を改定しました。新しい計画には、廃プラスチックの取り扱いについてこう書いてあります。

リサイクルされないプラスチック類の熱回収に向けた分別のあり方を検討します

 どうひねくれて読んでも、ここに書いてあるのは「検討する」ということであって、実施するとも、もちろん2008年度にはじめるとも、一言も書いてありません。なのになぜ、議会に事前の報告もないままにいきなり記者発表するのでしょうか。
 今日の説明では、廃プラスチックの資源化に向けた対策は、「これから検討させてくれ」というだけで、具体的なものは何もなし。まず発生抑制、次いで資源化、それでもどうしても残ったものは「サーマルリサイクル」に。国だってこう言っています。ルール違反もはなはだしい。
 もっとも、違反しているのは練馬区だけではありません。他の22区も、清掃工場を管理する一部事務組合も、皆違反しています。このまま進めるなどもってのほか、いったん白紙に戻して、手順と原則をふまえてやり直したらどうですか?

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