同窓会

　同窓会と呼んでいいんでしょうか…高校時代の仲のよい友人四人で、久しぶりに集まりました。一人はネパールに「単身赴任」中、ひとりは大手銀行からの出向を解かれ正式に「転籍」となったばかり、もう一人は地域の小児医療現場で格闘中。もう一人は、私。というわけで、結構、波乱にとんだ「今」を送っている四人なのですが、それはともあれ、集まった場所が「カレッタ汐留」にある展望レストラン。大江戸線汐留駅の直近で、本当に大都会の夜景としては絶景！という場所でしたが、この「カレッタ汐留」、実は「電通」という会社の持ち物だとか。
　この電通、世界最大の売上を誇る広告代理店らしく、確かに、よく聞く。CMでも、映画のプロデュースでも…そう、例の“やらせ”タウンミーティングの際になんとも非常識な金額で運営を委託されていたのも、この電通。どうも、政府ともずいぶんと縁の深い会社のようです。
　広告、メディア、巨大ビル、イルミネーション、そして“やらせ”。ふ～っ、これこそが今の日本。年に一回あるかないかのぜいたくでしたから、もちろん酒も料理もうまかったけれど、ちょっと複雑。足元がふらふらっとしてきたのは、高さのせいばかりではなかったようです。
　ネパールから帰ったばかりの友人が別れ際にくれたおみやげは、なんと、「糖尿病茶」。ハーブ茶の一種らしいけれど、ハハッ…意図せざる皮肉が利いて、メンツにふさわしいオチでした。