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出雲市

 視察で出雲市に来ています。山陰に来たのは、実ははじめて。宍道湖、中海という大きな湖をはさんで出雲空港と米子空港、二つの飛行場があるんですね。降り立ったのは、出雲空港でした。
 出雲市は、昨年の合併で人口は約15万人。面積が550㎢もあるそうで、これは23区全体の面積をわずかに下回る程度とか。空港周辺には稲刈りの終わった田圃が広がり、市役所に通ずる駅前の通りには車道よりも広い歩道が続き、高い建物といえば駅周辺のホテルくらい。空も広く、ゆったりゆったりしています。
 視察先は、出雲市役所、テーマは「アグリビジネス」。県、市、農協が連携して、農業の担い手を支援し育成するためにスクールの開講や技術支援、資金面のサポートなど、さまざまな事業を展開しているというものです。「作る農業から儲かる農業へ」という、いささか刺激的で挑発的なコピーの陰には、高齢化などで「危機的」な状況にあるという農業を何とかして立て直したい、そのためには経営の改革や技術の革新の中で「生業(なりわい)」としての農を再建したいという強い意志がこめられているんだと、市の担当者のお話を聞きながら認識を新たにしました。
 島根県は、全体としては農業県です。米作を中心とした農業再建が持つ政策的な重みは、大変なものでしょう。また、県全体の人口が80万人。1000万の人口を直近にかかえた首都圏の農業、観光や体験をふくめさまざまなバリエーションが可能な都市近郊農業とは、ずいぶんと違った条件にあるんだということもひしひしと感じました。大都市部ではなかなか実感できない行政の苦闘と、そのなかで伝わってくる熱意に触れられるのは、貴重な経験です。

 もう一つ、ぜひご紹介したいこと。出雲市議会は、一般質問が「一問一答」方式なんですね。議場も、質問席と理事者の答弁席が間近に向かい合う位置に置かれています。面白そう…

 視察2日目は、松江市に回ります。

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