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光が丘病院の泌尿器科

 光が丘病院は、3か月経ってもなかなか落ち着かないようでもあります。特によく聞く声は、外来での「休診」の多さです。ほぼ1週間ごとに外来担当表が書き換えられ、ホームページ上でも掲載されているのですが、この担当表に書かれた医師がまた、しばしば休診しているという話です。この件は、議会でも何度か話題になりました。区も気にしてくれているとは思いますが、どこかできちんと実態を確認する必要がありそうです。

 しかし、医師の体制という点では、もっと不思議なことがあります。先日の医療特で話題にしたのですが、泌尿器科のことです。泌尿器科は、地域医療振興協会の発表では「常勤1名 非常勤3名」の医師がいるとされています。開設許可時点での医師リストを見るとA医師が「常勤」ということのようなのですが、もしそうなら、実はこのA医師、4月以降一度も外来に出ていません。それどころか、地域医療振興協会の他の施設で責任者を務めていらっしゃる様子。泌尿器科は病棟もないし、たとえあったとしても唯一の常勤医が3か月間、一度も外来に出ないというのは信じがたいことです。「この常勤医は確かに勤務しているんでしょうか?」と、先の委員会で、私は区に確認を求めました。
 先日、区からその回答が来ました。結論から言うと、「7月、遅くとも8月までには、新しい常勤医が来ます」と。病院からは「(当初の常勤医は)臨床に慣れていらっしゃらないといった事情があると聞いている」とのこと。常勤医、つまり泌尿器科の核になる医師が「臨床に慣れていない」…これだけでも、言葉を失います。しかも、このA医師が実際に光が丘病院で診療に従事していたのかどうか、区は明言を避けました。病院側が明確にしなかったのかもしれませんが、いずれにしても「臨床に慣れていない」と言われるくらいですから、少なくとも常勤医としての診療実態はなかったと見るべきなのでしょう。しかし、そうなると、開設許可の時に出された名簿はいったい何だったのでしょうか?

 短期間の引き継ぎの中で、いろいろと困難なこと、直ちには実現できないことがあるだろうことはわかります。地域医療振興協会の現場にも、医療者としての熱意や善意があることは期待もし、信じもしたいと思っています。しかし、どんなに困難があったとしても、法に基づく開設許可申請の中で、実態を伴っていない名簿を出していたとしたら、それは許されることではありません。
 泌尿器科の「常勤医」は、どうなっていたのか。地域医療振興協会にはきちんと説明をしてもらいたいですし、開設許可を出した東京都には、しっかりと検証してもらいたい。あえて問いかけます。

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