10月30日に、光が丘病院の運営連絡協議会が開催されました。日大撤退と地域医療振興協会の開院後初めての協議会、その内容はとても気になっていたので傍聴をしたいと思ったのですが、区からは「病院とも協議のうえ、傍聴は認めない」と。他にも傍聴を申し出た議員が何人もいたようですが、結局、非公開の会議になってしまいました。何のために、何を隠すのか…ここはまたあらためて触れたいと思いますが、とりあえず、当日の資料のうち病院運営の現状と今後について協会が整理したものを入手しましたので、その中の「重点医療｣と｢人員体制｣の部分を採録しておきます。どう読むかは別としても、こんな基本的な情報、たくさんの方が知りたいし知るべきです。
4つの重点医療1～救急医療
(1)休日夜間の診療体制
・ER 勤務医師2人以上
・内科系 当直医師1人以上、オンコール医師1人
・外科系 当直医師1人以上、オンコール医師1人
・小児科 当直医師1人以上、オンコール医師1人
・産科 当直医師1人、オンコール医師1人
・ICU 当直医師1人、オンコール医師1人
（2）救急機能の拡充
・血管造影撮影装置更新（6月末完了） ⇒循環器疾患への幅広い対応が可能に
・ICU改修工事（7月末完了） ⇒より重症な患者様への対応が可能に
・内視鏡センター充実（10月～）
⇒10月より消化器内科医師4名が入職し、緊急内視鏡を含む処置等を充実
⇒内視鏡センター改修工事を12月完了予定
・救急室拡張工事（11月上旬完了予定） ⇒救急患者の初療対応等をより充実
4つの重点医療2～小児医療
(1)診療体制
・常勤医師6人、非常勤医師7人（常勤換算約2人）
・外来は複数医師体制（2～3人）にて診療
・休日時間外も常時小児科医を配置し、24時間365日体制にて対応
(2)患者数
・外来1日平均30.1人(9月の平均)
・入院1日平均13.2人（9月の平均）
⇒外来、入院とも、現在の診療体制において患者様の受け入れに若干余裕あり
⇒より多くの患者様に来院いただけるよう地域の方々との信頼熟成を図る
⇒患者増に備え、増員による体制強化を図る
4つの重点医療3～周産期医療
(1)診療体制
・常勤医師3人、非常勤医師2人（常勤換算約0.5人）
・4月より妊婦健診、9月より分娩受入開始
⇒9月はオンコール1人体制
⇒10月より当直1人+オンコール1人の体制
(2)施設整備
・LDR2室を整備
⇒従来からの分娩室の他、旧陣痛室を分娩室に
⇒陣痛から回復期まで同室で過ごせるLDRとした
(3)周産期セミオープンシステム
・妊娠前期～中期は地域の診療所等にて健診を受け、後期は分娩設備の整備された病院で受診、分娩するシステム。各診療所等の特長を活かしていただき、妊婦さんの利便性を高められること等がメリット
・練馬区周産期医療連携協議会を開催（10月23日）
⇒地域の診療所、助産院の方々にシステム内容を案内
・12月1日以降が出産予定日の妊婦さんを対象に登録を開始
4つの重点医療4～災害時医療
(1)日大光が丘病院の機能維持
・災害拠点病院として、練馬区、東京都の防災計画に協力
・災害医療に必要な機器、備品、備蓄を整備
・病院近隣に職員宿舎を整備し、災害時にも医師、看護師、医療技術職員が勤務できる体制を確保
(2)事業継続計画（BCP）の策定
・今後、BCPを策定し、想定される災害類型毎に最適な対応をとれる体制を構築する。
・これにより、地域全体の危機管理体制向上に貢献する。
人員体制1 ～医師の体制
(1)開院時～現在
・4月 常勤66人、非常勤51人（常勤換算12人）常勤換算合計78人
・10月 常勤71人、非常勤51人（常勤換算12人）常勤換算合計83人
⇒4つの重点医療遂行及び現在の外来、入院の患者様については対応可能
(2)今後の見込みと目標
・25年1月見込 常勤換算87人（現人員+入職予定者）
・25年4月目標 目標は常勤換算100人程度
⇒4つの重点医療を確実に遂行するとともに、地域の中核病院として高度な診療機能を拡充する。
人員体制2 ～看護師の体制
(1)開院時～現在
・4月 常勤163人、非常勤3人（常勤換算約2人） 常勤換算合計165人
・10月 常勤179人、非常勤5人（常勤換算約3人） 常勤換算合計182人
⇒9病棟中、ICUを含め6病棟（209床）稼働
(2)今後の見込みと目標
・25年1月見込 常勤換算200人以上
⇒夏以降、増員は概ね月間10人
⇒9病棟中7病棟(255床)稼働(11月予定)
⇒2月を目途に1病棟開き、8病棟(302床)稼働
・25年4月目標 目標は常勤換算250人程度
⇒全病棟(342床)稼働予定
⇒看護基準を早期に７対１とする
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