電車で、ユニセフのキャンペーン広告の中吊りを見ました。「母が子の加害者になる それがエイズの現実です」という、衝撃的な文字が浮かんでいます。母子感染によるHIV感染の広がりを何とかしようというユニセフの取り組みの一環のようです。
大切な取り組みだし、大切な課題だと思います。しかし、妙に引っかかる表現です。なぜ母は「加害者」なのだろう…。疑問は消えず、とうとうユニセフにメールを送りました。
日ごろの活動に心より敬意を払いつつ、電車の中吊り広告を見て強く感じた疑問をお伝えします。その広告には、「母が子の加害者になる」とありました。この警句は、衝撃的ではありますが、しかし正しくないと思います。母の感染が母の責任でない場合は極めて多いこと、自覚せずして子に感染させるケースも少なくないであろうこと、たとえ母に責めがあったとしても、現に生まれ、生まれつつあるHIV感染児と母の適切な関係を作り上げていくためには「加害者」という規定は不適切であること、がその趣旨です。お答え頂ければ幸いです。
どうでしょうか。答えを待ちたいと思います。
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