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4月、「待機児解消」は見えているか?

練馬区議会第1回定例会は、予算審査も事実上終了し、出口が見えてきました。しかし、保育「待機児」問題は容易には出口が見えません。

定例会冒頭の一般質問で、私は保育「待機児」解消の見通しについて質問をしました。

池尻成二 幼児教育・保育の無償化だけでなく、生活環境の変化や労働市場の動きなどを見ても、保育に対するニーズは今後も確実に増えていきます。保育基盤の整備が急務であることは区もよく承知しているところですが、しかし、待機児解消は容易には実現しないままです。
今年4月の認可保育申込の一次内定通知が15日に出されます。申込者の数、一次内定で保留となる人数、年齢別・地域別の傾向をお示しください。また、この4月の待機児解消の見通しをお聞かせください。
子ども家庭部長 本年4月に向けては、710人の計画を大きく上回る928人の定員を確保し、待機児童ゼロを達成する見込みです。

「達成する見込み」とは、とても断定的な答弁です。希望とか意欲とか、努力とか、そういうものではなく「見込み」がある…本当でしょうか。

2月15日に一次募集分の内定通知が出されました。その数字を取りましたが、通知送付総数が5,802通、そのうちわけは内定通知等が4,073通に対し非内定のお知らせが1,729人となっています。一次申し込みをした人の約3割が「非内定」ということになります。
一次で内定が出なかったから4月から預け先がない、ということではありません。小規模保育などの地域型保育事業は定員の空きがまだあるようですし、これから年度末にかけて、転園・退園するお子さんも少なからず出てきます。さらには、認証や「練馬こども園」、1年保育などの認可外の事業につながることで「待機児」から外れていくお子さんも多く出てくるでしょう。「待機児」の定義では、これらの認可外の保育を利用する場合は「待機児」としてカウントしなくてよいことになっているのです。
しかし、それにしても大変な数字です。これだけのお子さんたちの調整と保育先の相談に対応する区の所管も大変ですが、何より「非内定」という“冷酷”な通知を受け取った親御さんたちの不安な思いはどれほどでしょうか。

4月入園分の一次申し込み状況から申込数と募集枠の差を、これまでと比較したものが下のグラフです。毎年、“狭き門”になる年齢は変化していますが、総じて厳しい状況は変わっていません。私は、とても心配です。

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