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道路に貫かれる学校?

実は、一昨日の月曜日は決算特別委員会がお休みでした。理由は、議案の追加上程のための本会議、そして担当の委員会が開かれたからです。追加上程された議案は、「補正予算案」。委員会は企画総務委員会、私の所属する委員会です。
結論から言えば、私は会派として一般会計の補正予算案に反対しました(介護保険会計など他の3会計の補正予算案には賛成)。委員会に参加している他の会派は一般会計も含めてすべて賛成でした。反対した最大の理由は、保育園待機児解消に緊張感と切迫感を持って取り組んでいるとは思えないことが一つ、そしてもう一つは大泉第二中の問題です。
大泉学園駅の南側、西武池袋線のアンダーパスからまっすぐ南下する形で、都市計画道路135号線の計画線が引かれています。この135号線は大泉第二中の敷地を真っ二つに裂いて富士街道からさらに南に延びるのですが、大泉第二中のまさにその校庭で135号線と交差する形で東西に線が引かれているのが、都市計画道路232号線です。今、練馬区は、この232-135の道路事業を動かそうとしています。
そこで問題になるのが、大泉第二中の取り扱いです。校庭で大きな道路が交差するという異例な事態、学校をどうするのかが道路事業と一対で大きな問題になってきていました。区や区教委は、当初は学校を学区域内で移設する案を検討していたのですが、結局、適地が見つからなかったようで、次は道路を立体化もしくは地下化する案を探るものの実現困難となり、最後にたどり着いたのが“校庭内に道路が走る学校”です。つまり
・現在の敷地を前提とする
・道路は平面交差とする
・道路にかかる建物がいくつかあるので敷地内で建物の移設・改築を行う
・道路によって分断される校庭の活用策を検討する
といったイメージです。そして、このイメージに沿った検討を進めるための予算が、補正予算案に盛り込まれたのです。
さて、皆さんはどうお感じになるでしょうか。詳しい評価、検証は機会を改めるとして、論点は明確です。①校舎等を建て替え、校庭に道路が走る学校って、あり? ②そもそも、この道路事業は本当に必要不可欠なの?…この地域のまちのありようを劇的に変化させるだけでなく、教育環境、財政負担を含め、非常に大きな影響を及ぼす計画です。とうてい賛成できるものではありません。これから地域の皆さんとも、どんどんお話をさせて頂こうと思っています。

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