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道路のために「人工地盤」!? ~大泉第二中はどうなるのか(その2)~

二つの都市計画道路、幅員15mの補助135号線と16mの補助232号線は、大泉第二中学校の校庭で交差する形で都市計画が定められています。都市計画が決められたのが135号は1947年、232号も1966年と、まぁ半世紀以上も前のことですし、都市計画があることは知っていても「どうせできやしない…」と思っていた人も少なくありません。その道路計画が動き出したのは、2004年。東京都と練馬区が『区部における都市計画道路の整備方針』を取りまとめ、そのなかで135号の大泉学園駅南~青梅街道区間、そして232号の学芸大通り~主要区道42号線(ロードふじみの延長、大泉南小学校横)の区間が「優先整備路線」に指定されます。これを受けて、区の長期計画にも大二中の交差点から北と東に延びるL字型の区間の事業化が盛り込まれます。ここから、一気に道路の事業化へ動くかと見えたのですが、しかし、ネックになったのが大泉第二中の問題でした。

中学校の校庭の真ん中で大きな道路が交差する。校庭面積が大きく削られる…教育環境が道路の犠牲になる事態に地域からも反発や疑問の声が起こり、区は、中学校の教育環境と道路を両立させるための方策を示すことを迫られます。それが2006年から07年にかけてのことでした。
最初は、区と教育委員会は、学校の移転を考えます。しかし、適地が見つからない。次いで検討したのが、道路を地下化もしくは高架化する案です。こうすれば学校敷地が大きく削られる事態は避けられるかもしれない…しかし、地下化も高架化も、結局、ダメでした。都市計画区域を変更せざるをえず、それ自体、合意形成が大変なことであるというだけでなく、そもそも高架や地下では135号と232号の交差点をつくるのは事実上、不可能でした。
こうして、結局話は元に戻り、平面交差で何とかならないか?ということで教育委員会が案の検討を正式に始めたのが2010年のことです。そこからの経緯は、3日の記事で拾い上げたように、このブログでもずっと追ってきたとおりです。結論から言えば、平面交差を前提にする限り、学校の教育環境を維持することは無理だというものでした。

で、どうする? そこで出てきたのが、今回の「人工地盤」案ということになります。前置きが長くなりました。どんな案か、見てみましょう。(続く)

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