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大二中の道路問題、転機に

一昨年の秋以来、地域と区政を揺さぶる大きな問題となっていた大泉第二中を分断する道路問題が、大きな転機に差し掛かっています。先の第1回定例会で、事業のフレームを大きく変える話が動き出したのです。
予算特別委員会で、自民党・公明党の質問に答える形で所管課長(土木部計画課長)はこう答弁しました。

計画課長 大泉学園南側の交通課題、こういったものをいち早く解決し、交通環境の改善を早期に発現するためには、南北道路の整備がより効果的と考えまして、まずは、補助135号線の整備を最優先させていただきたいと考えております。従いまして、補助232号線現在長期計画に位置づけられております、学芸大通りから補助135号線の交差部までにつきましては、現在事業化する段階ではないと考えているところでございます。

大二中校庭で交差する2本の都市計画道路のうち、東西に走る232号線の事業化を先送りする、こういう答弁です。現在の長期計画後半(2012-14)を期間とする実施計画からも、232号線の整備は消えました。さらに課長は、今後の進め方についてこう答えました。

計画課長 補助135号線を富士街道まで、最優先と言うんですかね、優先的に整備することとしまして、大泉第二中学校の環境を確保するため、道路の地盤を下げることや学校敷地と校庭が一体となるような構造の工夫等の検討を進めて参ります。今後24年度、25年度は調査検討合意形成を行いまして、26年度の現況測量、その後事業着手、着手後概ね10年程度の施工期間を目指すと。目標としているところでございます。

135号については、あくまで事業化を目指す姿勢はかわりません。しかし、来年度からの2年間は「調査検討と合意形成」に充てることとなり、今年度(2011年度)に始める予定だった測量は3年間先に送られることになりました。土木部や都市整備部が“先に道路計画があったのだ!”と言わんばかりの強引な空気で進めようとしてきたこの問題は、間違いなく大きな転機を迎えました。
問題は、この課長答弁にある今後の「調査検討」の方向です。「道路の地盤を下げることや学校敷地と校庭が一体となるような構造の工夫」については、課長からはこんな説明を受けています。
地盤面から上下5mの範囲で、かつ延長350m以内であれば、都市計画変更をしなくても道路を掘り下げたり、あるいは持ち上げたりすることができる
道路を半地下にすることを基本とし、校庭の地盤面を引き上げて校舎との一体構造とするか、あるいは一定のふたかけですますことができるか、そのあたりを検討したい
ふたかけは、構造としてはイメージしやすいものです。もう一つの「地盤面引き上げ」の方はなかなか想像ができませんが、こちらは事例があるとのこと。都立大崎高校です。どんな感じなのか、見取り図を見つけましたので紹介します(都議会資料より)。右手に校舎群、左側が校庭、その下に下から上へと道路が抜けています。どうでしょう? 私には、途方もないオプションだと思われるのですが、さて…近々に現地も見て、あらためて触れてみたいと思います。

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