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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

6,522人の思いに支えられて、区議会へ!

2023年の練馬区議会議員選挙が終わりました。<つながる市民・練馬>公認で立候補した池尻成二は、6,522票、72人の候補者中第5位の立派な成績を頂いて区議会への復帰を果たすことが出来ました。たくさんの候補者の中で「池尻成二」に大切な一票を投じてくださった皆さん、そしてきびしい選挙戦を支えてくださった皆さんに、心からお礼申し上げます。

区議会は「多極化」「流動化」へ

選挙の結果、議会全体の構成はこうなりました。

一言で言えば、衝撃的な結果でした。何より、自民党と公明党の過半数が崩れたのは文字通り歴史的な事態です。ざっとさかのぼる限り、国政での自民党の分裂・再編が進んだ1990年代の一時期を除き、初めてのことです※。

※初稿では1980年代以降初めてと記していましたが、1990年代に自公が多数を失った時期があるとのご指摘を頂きました。確かに、自民党と公明党の公認候補の当選は1995年の選挙で24/52、1999年が25/50と過半数には届いていません。当時は国政でも自民党の分裂と政界再編の動きがあり、その中で練馬区議会も大きく揺れました。実際には、この両選挙では以前は自民党だった人、あるいはのちに自民党に入る人が何人も「無所属」で当選しており、それらも含めこのような表現になりましたが、正確ではありませんでしたので補足訂正させて頂きます。

前々区長の岩波さん以来、代々の区政は自民党・公明党を”与党”としてきました。区議会議員の定数は、現在は50。選挙前は自民党と公明党を合わせると28議席ありましたから、この両党だけで議会の多数を安定的に確保できていたのです。しかし、今回の選挙で自民党は17から15へ、公明党は11から7へ、合わせると28から22に大きく議席を減らし、過半数を割り込みました。もちろん、自民党、公明党以外でも、この間、事実上”与党”としてふるまってきた会派はいくつもありましたから、これで直ちに前川区政が大きな困難に直面するということはないでしょうが、区長からすれば、議会多数の支持をどのような形で取り付けるか、難しい宿題を出されたことにはなりそうです。

もう一つ、議会の「多極化」が進んだこともこの選挙の大きな特徴でした。議席を持っていなかった維新の会や参政党が、新たに議席を獲得しました。また、都民ファーストも議席を大きく伸ばしています。れいわ新選組も、初めての議席獲得です。それぞれの政治傾向は様々ですし、今後、前川区政に対してどういう立ち位置を取るのか、また議会運営にどう臨むのかも今はまだ分かりませんが、こうした新しいグループの台頭で今後の議会運営が一気に流動化することは確実です。

「改革」、変化の中身が問われる

主な政党等の得票数の変化をまとめてみました。

各政党・政治団体の得票数の変化から読み取れるものは、一様ではありません。ただ、はっきりしていることは、これまでの区政あるいは政治全般に対する不信と、変化を求める世論の底流れがはっきりと形となったということです。

投票率がアップしたにもかかわらず、自民党は1割以上も票を減らしました。公明党の衝撃的ともいえる議席減も、決して単なる選挙戦術のミスではなく、得票自体を大きく減らすという党勢全体の変化と深く関連していることがこの表からは読み取れます。そして、この両党が減らした票の多くが都民ファーストや維新、参政党を押し上げたとみてよいでしょう。
他方、いわゆる野党系の中では、立憲民主党が票を伸ばしました。新人候補の積極的な擁立が結果的に功を奏したと言えそうです。単独でも第三会派になる立憲民主党が今後の議会運営でどのようなイニシアティブを見せてくれるのか、注目です。

民意は、確かに変化を求めています。そして、この民意に沿って議会自体が変わっていく、変わらざるを得ない結果となりました。議会構成の「多極化」は、閉塞感の強い議会運営の転機になるでしょうし、必ずそうしていかなければなりません。
同時に、「変化」や「改革」の中身がどのようなものなのか、議会はしっかりと答えていかなければなりません。議会運営の透明性を高め議会内の議論を大いに活性化することで、身近に感じられる区議会・区政に変えていく一歩とすることが、この選挙で示された最大の”民意”でもあるはずです。

「みんなの選挙」として戦い抜いた、皆さんの勝利です!!

激動の始まりを予感させる選挙でしたが、池尻成二にとっては、2年間のブランクに加え新興政党の多数当選、若い世代の参加、女性の進出といった大きなトレンドなどの中で、厳しい選挙でもありました。その中で6,522票というこれまでで最も多い票を頂いて当選できました。現職議員が多く落選し、政策的に近い候補者の多くが得票を減らす中で、本当に素晴らしい結果だったと思っています。

選挙と言えば、とかく漠然としたイメージや抽象的なスローガンに流れがちなのですが、池尻成二の選挙は徹底して政策的な争点を押し出し、選挙を具体的な政策に対する民意の表明の場となるよう戦い抜いてきました。石神井「再開発」や練馬城址公園の整備計画、外環の2や放射35号線などの道路問題が象徴です。私の駅頭での訴えのどれをとっても、きっぱりと政策的な立場を打ち出しているはずです。その中でこれだけの票を頂いたことの意味は、とても大きいと信じます。
また、選挙を自治の発揚の場として、「参加」と「対話」のきっかけとして生かすことも大いに心がけてきました。たくさんの方が、本当にさまざまな形で選挙に参加してくださいました。過去のどの選挙よりも「みんなの選挙」として戦えたと、強く感じています。さらには、手話通訳を付けるなど、選挙そのものをだれにとっても身近で参加しやすいものにするために、ささやかですが努力もしてきました。

とてもよい選挙をやらせて頂きました。ともにたたかった皆さん、そして一票を投じてくださった皆さん、この勝利は池尻成二の勝利であるだけでなく、なにより皆さんの勝利です。おめでとうございます!!


コメント

  1. 馬場 伸一 より:

    池尻さんに投票しなかった方にも、池尻さんと同じような意見、政策の方がおります。
    いろいろと経過もあると思いますが、それらの方々との連携も図って欲しいと思います。おっしゃるように多極化、流動化の中で多く仲間をまとめることが必要です。