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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「ストリートビュー」

 Googleがはじめた「ストリートビュー」というサービスをのぞいてみました。驚き、です。いつの間にこんな写真を、東京などは本当に隈なく集めたのか!というのが、まずは最初の驚き。しかし、見ていてじわじわと驚きだけでなく憤りのようなものさえ感じられてしまうのが、こうした映像をインターネット上で公開してしまう鈍感さです。
 公開されている写真(ビュー)のなかには、もちろん、だれでもいつでも見ることのできる、公共的な空間の写真もたくさんあります。しかし、それだけではありません。一軒一軒のお宅が、くっきりと、たとえば駐車場にどんな車が置かれているか、塀に誰それの政治家のポスターがあるか、といったことまではっきりとわかる形で公開されています。「公道から見える景色だ」などと言っているようですが、私の近所を少し見ただけでも、通常の歩行者目線よりはるかに高い視点から他人の家の庭を覗き込むようなアングルの写真もあります。
 行きかう人も、たくさん写っています。そこを通れば目にすることのできる景色であったとしても、それをインターネットという媒体を通して世界中に公開すれば、「情報」の持つ意味も、「情報」が公にされることに伴うリスクも、格段に違ってきます。個人情報にいくらでも触れかねないこうした写真をインターネット上に公開する、しかもそれを営利企業の事業活動として行うことが、許されていいんでしょうか??
 「不適切な画像を報告する」というリンクがあり、申告できることにはなっています。しかし、これは話がさかさまです。不適切な画像を掲載しないというのが筋。苦情が来れば対処しますよ、というのでは、ほとんど居直りに近いとしか言いようがありません。
 管理者に苦情や問い合わせをかけるためのリンクも、一通り見ましたが見つかりませんでした。いろんな意見がありうるテーマかもしれませんが、とても強い疑問を感じています。

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