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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

豊島清掃工場の爆発事故

 豊島清掃工場で爆発事故が起こり、操業が止まっています。事故は、昨日の未明。炉の焼却熱をボイラーに伝えるための「水管」が何らかの理由で破損し、そこから噴出した水が一気に気化して水蒸気爆発を起こした、ということのようです。昨日、管理者である一部事務組合に確認をした段階では、炉内に入れず原因の究明はこれから、ということでした。
 しかし、おそらくは、かなり深刻な事態です。目視でも炉に損傷が出ていると言っていました。水管の破裂、あるいは破断は、炉の維持管理という点ではあってはならない事態であり、そしてもう一つ、皮肉にもこれから力を入れようとしていた「サーマルリサイクル」、つまり焼却熱を使っての発電システムの根幹を支える部分のトラブルです。
 救急車や消防車を呼ばずにすんだのは、不幸中の幸いか。それにしても、ここのところ、清掃工場をめぐる異常な事態が続いています。焼却灰をスラグに変えるための中防灰溶融炉は、鉛や水銀が基準値を超えて停止中。そして、今回の事態です。工場の安定かつ安全な管理への信頼は大きく揺らぎ、発電やスラグ利用を大きな柱とした一組の経営計画は、その初年度からがたがたです。
 あらためて、考えさせられます。「燃やす」ということのリスクと負担を。

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