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練馬区の「温暖化」対策

 今年は、京都議定書が定めた約束年の1年目。しかし、1990年比でCO2排出量を6%減らすという日本の約束は“風前の灯”です。環境省の速報だと、2006年度の排出量は逆に+6%。対策をよほど真剣に、よほど加速化して進めないと、-6%はとても無理な数字に見えます。
 実は、練馬区では、国を上回るスピードで、CO2などの排出量はむしろ増えてきました。数字が明らかになっている限りで言うと、2002年度の排出量は1990年比で26%増!人口増などの事情もあるとはいえ、深刻です。
 国は、各自治体に温暖化対策の推進計画を策定するよう求めています。練馬区ではまだできていません。CO2排出量のデータも、2002年の分が最新という有り様です。ようやく今年度、計画策定に向けて動き出しましたが、策定は来年度いっぱいかかるとか。腰が据わっていない、ピッチが遅い、と感じられてなりません。
 23区でも、千代田区のように、温暖化対策の条例をつくったところもあります。区民や事業者の自主的な努力が欠かせないとはいえ、しかし、生活スタイルや社会経済システムのあり方に踏み込まなければならない以上、行政のイニシアチブと法や条例の整備は不可欠では? 「環境都市宣言」までした練馬区の、真価が問われるテーマです。

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