私の情報、私の権利

　夜9時を回ると、警備の方が控え室に回ってみえます。まだ控え室にいる…

　今日は、常任委員会と全員協議会でした。いろいろ議論もしましたが、ちょっと今日は報告できる気持ちの余裕がありません。ただ、ひとつだけ。

　練馬区には、立派な個人情報保護条例があるのをご存知ですか。成立に至る経過から始まって、いろんな思いや努力がこめられた条例です。区が集め、保有し、管理する「あなた」や「私」の個人情報も、この条例で守られています……いや、守られていると思ってきました。ところが、違ったのです。たくさんの区立施設を管理している指定管理者が入手したり作成したり使用したりする個人情報は、条例の言う｢管理個人情報｣、つまり区が条例に基づいて責任を負い、区民が条例に基づいて権利を主張できる、そんな個人情報ではないと、今日、ためらいもなく担当の課長さんに言われてしまったのです。
　指定管理者に対しては、条例に｢必要な措置を講じなければならない｣とは書いてあり、それにもとづいて区がいろいろと条件をつけ、個人情報についてもさまざまな配慮や対策を求めていますし、実際にそれなりに講じられてきたのだろうと思います。でも、でもです。指定管理者が保有する「あなた」と｢私｣の個人情報に対しては、「あなた」も｢私｣も、情報開示を請求する権利も、訂正や削除を求める権利も、ましてやそうした権利を裏付ける救済のシステムなど、条例に基づいては何一つ主張できないのです。｢指定管理者がそれぞれの規定を置くから、そこで考えなさいな」だと。
　指定管理者は、個人情報保護条例に基づいて確立されていたはずの区民の権利を掘り崩し、狭めていくというもう一つの役割を負わされてしまった…指定管理者って、そんなものなんだっけ????