Access
池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

清掃工場の水銀

 光が丘清掃工場で8日、排ガス中の水銀濃度が自己管理値を超えたため二つの炉が停止され、今日現在、休止状態が続いています。工場を管理する23区清掃一部事務組合によれば、水銀が管理値を超えた原因は「不適正なごみ(清掃工場の排ガス処理能力を超えた量の水銀を含むごみ)が工場に搬入されたことによるもの」とされています。

   ➠「水銀混入ごみによる光が丘清掃工場1号及び2号炉の停止について」

 排ガスとして大気中に放出された水銀は、環境や健康に影響をおよぼすものではなかったと一組は説明しています。これはこれできちんと検証すべきことですが、しかし、そもそもなぜ水銀が工場に持ち込まれてしまったのでしょうか?
 ここのところ足立工場、板橋工場と立て続けに同様の理由で休止に追い込まれています。「水銀」は、清掃工場の安定的な稼働にとって深刻なリスク要因となっていると言わなければなりません。なぜ、だれが、どんな水銀を持ち込んだのか。搬入ごみのチェックは今のままでよいのか。分別区分の変更でさまざまな金属素材をともなうプラスチック製品が可燃ごみとして焼却されるようになったことは、果たして関係していないのか…。
 工場が休止となれば、ごみの搬入や処分にも大きな影響を及ぼします。ちなみに練馬に関して言えば、練馬工場が解体のために使えなくなっており、その分を杉並と板橋に持ち込んでいたのですが、杉並工場がたまたまオーバーホール中、もう一つの板橋工場が水銀で停止ということで、今は豊島と千歳の工場に運んでいるそうです。千歳…遠いです。この緊急事態がいつまで続くかまだわかりませんが、車両や人員の確保もふくめ、たいへんな話です。

コメント