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旧態依然…

 失礼ながら、こういうのを「旧態依然」と言うんじゃないでしょうか。
 七日にあった「東京都道路整備事業推進大会」(道路大会)のことです。都下の区市町村が主催し、各自治体の議員が動員され、国会議員、都議会議員が居並び、国土交通省や東京都の道路セクションの責任者が「講師」を勤める。議会で割り当てが決められており、私も出席しましたが、さながら道路事業促進のための首長・議員あげての決起大会です。

首都東京を再生し、災害に強く活力ある社会にするためには、…道路の整備こそが最大の課題であり、最優先すべき施策…(大会宣言)

 必要な道路がまだまだあること、道路交通の利便に限らない道路の役割と課題があることは、わかります。しかし、道路作りだけが特別扱いされるような時代ではありません。道路づくりは、まちづくりの一部。そして、まちづくりはたくさんの政策課題のひとつです。誰の目から見ても財政が厳しいおり、道路こそが「最優先すべき」などというのは思い上がりとしか思えません。
 それなのに、この道路大会は、まるで道路財源を確保するための陳情大会です。特にこの日は、「道路特定財源を守れ!」の大合唱。ちょうど小泉首相が道路特定財源の一般財源化を指示したと報じられた直後だけに、その光景は異様でした。財政全体、施策全般を見渡す責任ある「政治家」としての視野も責任感も、私には感じられませんでした。
 しめくくりは「万歳三唱」。ほんと、これじゃ小泉さんからも“守旧派”“抵抗勢力”と言われるよ…。さすがに、我慢強く座っていた私も、もう居たたまれなくなってしまいました。自民党や公明党の議員の皆さんの表情にも、どこかしらけた空気が感じられたのは思い過ごしでしょうか。
 バスの借り上げ代や会場費など、小なりとはいえ公費も使われているイベントです。道路大会、もうやめましょうよ。

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