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学校アスベスト その1

アスベスト禍が大きな社会問題、政治問題になる中、2002年から03年にかけて、「学校アスベストを除去せよ!」と、届きそうもない声を枯らして叫び続けたころのことを思い出します。学校アスベストの問題を本にしようという話があると知り、当時のことがまざまざとよみがえってきました。
 2年前の8月、区がようやく全校の実態調査を終えたのを受けて、私は現場調査に入りました。回った学校は、10校をゆうに超えます。そして、現場の実態は衝撃的でした。アスベストを吹き付けた天井は、子どもたちのいたずらで、あるいはそれと知らぬ配管や電気業者の工事で、無残にはぎとられ、傷だらけ、穴だらけ。しかもそれが、体育館で、体育倉庫で、特別教室で、普通教室で、いたるところで見つかるのです。

 写真は、ある中学校で、工事業者によって傷つけられた吹付けアスベストです。きっと、マスクもしないで工事をしたのでしょう。工事を発注した区自身が、吹付けアスベストであることを自覚していなかったのですから。
 しかし、天井から舞い散るアスベストの粉を吸ったのは、もちろん業者だけではありません。楽しそうにほうきの柄を天井に突き立てていただろう子どもたちは?荒れた天井の下、何年も教壇に立ち続けた先生は?みんな、大丈夫でしょうか…

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