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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

区はどうする?

 外環都市計画案に対する意見書でも詳しく触れた「八の釜憩いの森」。この憩いの森の所有者は誰か、区に確かめてみました。それによると
総面積 4008.63㎡のうち
●民有地 385.60㎡
●土地開発公社 524.48㎡
●区 3098.55㎡
とのこと。土地開発公社の分も、いずれは区が買い取ることを前提に所有しているものですから、この憩いの森の実に9割以上が区有地ということになります。ということは…
 ということは、外環計画を進めるためには、国は、区から土地を買い付けなければなりません。言い換えれば、区の同意がない限りは、外環計画は大きくつまずくことになってしまいます。外環計画は、国の事業だとばかりは言っていられなくなりました。区は、事業の主体ではないけれど、事業の可否の一つの鍵を握る立場に立っていることになるのです。
 区は、どうするのでしょう。財政がきびしい中で、がんばって税金をつぎ込み、土地を買い集めてきた、それほどに価値があると判断してきた憩いの森を、そう簡単になくしてしまうわけには行かないでしょう。緑や湧水を札束で売り渡すわけにもいかないでしょう。責任ある代償策、八の釜の森と湧水に相当するような緑と水の再生・復元。それがなければ、これまで区が八の釜の保全のためにつぎ込んできた税金と努力は何のためだったのかと、きっと区民から指弾されるでしょう。緑に対する区の姿勢と熱意が試されることになりかねません。
 外環計画の中で、青梅街道インターチェンジと並んで、八の釜の森の問題が区政の大きな焦点となる予感がします。さて、区は、どうする?

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