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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

分別説明会

 土曜日、私の住むマンションでも新しい分別の説明会を開きました。実際に分別してみた実感と経験を踏まえての質問もいろいろ出ていましたが、聞きながら、この新しい分別ルールの大きな課題のようなものがはっきりしてきた気がします。
 それは、ひとつには、素材として資源化できる、資源化に適しているかどうかではなく、「容器包装」かどうかで分別することからくるわかりにくさです。端的なのは、ラップ。商品を包装したものであれば「資源」だけれど、家庭で包装したものは「可燃ごみ」。なんで?となるのは当然ですよね。それ以外にも、単一素材でできた製品プラなんか、はるかに効率的かつ有効に資源化できそうだけれど、容器包装ではないので「可燃ごみ」。もっと言うと、燃やすことによるリスクの高さという点では間違いなくもっともハイリスクになるであろう塩ビ製品は、これまた容器包装ではないという理由で「可燃ごみ」。可燃か資源かのものさしが、とってもわかりにくい…いや、合理的ではないのです。
 容リプラだけ資源化する理由は、一部の家電製品を除いて、この容リプラだけが法によって事業主も含めた処理と経費負担のルールがある程度、出来上がっているからです。つまり、資源と可燃ごみの分かれ道は、資源にしやすい・なりやすいとか、可燃に適する・適さないといったことではなく、行政としての手間と財政負担、ということです。だから、区民にはどうしてもわかりにくい…
 結局、最後は「プラマーク」があるかどうかを大きなよりどころとして分別するしかなくなるのですが、小規模事業所の製品ではプラマークの表記義務がないとか、なかにはいい加減にこのマークをつけているものがあるとまで聞かされると、さすがに頭を抱えてしまいます。

 土日の休日にもかかわらず、課長以下、みずから区内各地の説明に足を運んでくださっているその努力には本当に頭が下がりますが、しかし、これじゃ区としてもなかなか説明しきれないよなあ…そう感じながら、聞いていました。行政としては、どうしても手間や財政を気にせざるを得ないでしょうが、事業者責任を視野に入れながら、もう一歩踏み込んでプラ資源化の対象を広げていけないものでしょうか。まずはしっかり容リプラの分別に取り組むとしても、宿題にしていきたいものです。
 ちなみに、私のマンションは賃貸です。賃貸だと、人の出入りも少なくはないし、どうしても管理は他人事となりがち。そんな中で、管理人さんも、隣人の皆さんも、いろいろと考えてくれていたのはうれしいことでした。

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