中防視察

　今日、中央防波堤にある灰溶融施設などを視察しました。川田龍平参議院議員の視察に同行したもの。灰溶融施設のほか、粗大ごみの破砕処理施設なども見せてもらい、ていねいな質疑もあって、なかなか勉強になりました。
　灰溶融施設は、各工場から出た焼却灰を電気や熱で溶かして固め、スラグをつくる施設です。資源の有効活用、灰の有毒物質の分解など目的はいろいろ言われていますが、実はこの中防の灰溶融施設、昨年末に稼動し始めたもののトラブル続きで、今年5月にはスラグ中の鉛が、10月には排ガス中の水銀がそれぞれ規制値を超えてしまい、工場は今も止まったまま。この鉛や水銀の件についても原因と対策の説明があり、それはそれで整理されてきているようには思えましたが、それにしても、改めて思ったのはこんなに複雑でリスキーな施設に支えられなければならない私たちの暮らしのこと。ちなみに、中防にある処理施設の建設費は300億円を超えるとか。造ったあともこんなにトラブルと工事続きでは、維持管理も思いやられ、ため息、です…。

　写真は灰溶融施設で。左手は持ち込まれた灰を溜めるバンカーです。