練馬清掃工場の雨水がなぜ高濃度のダイオキシンに汚染されていたのか、練馬区を通して一組の説明を求めていたのですが、先週末、一組の「見解」を受け取りました。この「見解」をどう読むか、どう評価するか。練馬区はどう読んだか。今日の決算特別委員会で質疑を組みました。その報告はまたあらためて書くこととして、この「見解」をそのまま以下に紹介します。
平成 21年 10月 2日
東京二十三区清掃一部事務組合
見解:
雨水排水中のダイオキシン類濃度の要因として次の点があげられます。
一点目は、焼却灰等が構内道路に飛散した場合です。ダイオキシン類を含む焼却灰等は、焼却炉等の構造が密閉されていることから、工場外部に飛散することはありませんが、焼却灰の積み出し作業や灰搬出車からまれに工場内の構内道路に持ち出される可能性は否定できません。
二点目は、一般環境中の埃や塵が工場敷地内に多量に堆積した場合です。
東京都環境局の調査によれば、平成20年度、23区内11か所の一般土壌に含まれるダイオキシン類の濃度は0.0048~23pg-TEQ/gでした。気象条件によっては、これらダイオキシン類を含んだ土壌が埃や塵となり工場敷地内に堆積することが考えられます。
このほか、降雨量や降雨間隔によっても排出濃度は影響受けると考えられます。
以上の様な要因によって、今回の練馬清掃工場雨水排水濃度が他の工場よりも高めになったものと考えています。
灰搬出作業では、飛散の恐れがあるため、大気中の埃や塵が堆積しないよう日常的に構内道路や雨水側溝の清掃や定期的な雨水貯留槽・雨水排水管の清掃を行っておりますが、今後は更に徹底を図り汚染の防止に努めます。
※文字の誤植(塊→埃)がありましたので、訂正しています(09/10/13)
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