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なぜ、隠れるの?

 23区清掃一部事務組合(一組)が、一般廃棄物処理基本計画(一廃計画)の改定検討委員会を設置しました。一廃計画を前倒しで見直すよう、一組に対して、また区議会の場で、私は繰り返し求めてきました。何しろ、計画の大前提となるごみ量推計がすっかり実態に合わなくなってしまっているからです。区も一組も、これまでは改定の前倒しは一貫して拒否してきたのですが、昨年度のごみ量が明らかになり、さすがにこのままでは立ちいかなくなってしまったのでしょう。検討委員会は、一年前倒しを明示しての発足です。

 しかし、それにしても、なぜ計画改定をこんなにこっそり・ひっそりとやるんでしょうか。

 一組のホームページには、改定検討委員会が設置されたことも、改定を前倒しで行うことも、いまだに記載がありません。検討委員会の第1回は3月なのに…。検討委員会は、一組の職員だけでなく、都や各区の担当者も参加しています。いわゆる庁内の組織ではありませんし、行政の意思決定の場ではなくあくまで計画の改定のための会議体なのに、会議の公開もされず、区民委員の参加もありません。おまけに、会議資料はすべて「取扱注意」だと。資料がほしい、いや出せない、とつまらないやり取りを一組とやるはめになり、最後は情報公開請求に。結局、請求した1回目の資料は全部公開で無事、頂きましたが、届いた資料をあらためて見てみると「なんでこれが“取扱注意”なの?」と思うものばかり。役人が“取扱注意”を乱発するなんて時代錯誤も甚だしいと思いきや、一組は改めるどころか、いよいよ腹立たしいことに、毎回公開請求をしてくれ、だと。
 一般廃棄物処理基本計画といえば、清掃・リサイクル事業の柱になる法定計画です。ごみの中間処理を行うために設立された事務組合である一組にとっては、文字どおり、行政の基本中の基本となる計画です。この手の行政計画は、透明性、公開性を旨として、都民区民の参画のもとに策定されていくのが今や行政の常識だと思っていました。ところが、どうやら一組は違うようです。一廃計画改定がこっそりと、密室で進められていくのは、ことの重大性に鑑みても、許しがたいことです。一組は、なぜ隠れるの? 隠れなきゃいけないわけでもあるの? 隠さなきゃいけないものでもあるの?
 一組は、ちょっとおかしいですね。各区は、練馬区は、こんな閉鎖的なやり方をどう考えているのでしょうか。

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